Qi (ワイヤレス給電)という規格があります。コイルとコイルの間で無線送電できる規格です。Qi (ワイヤレス給電)をするには送信側と受信側に対応が必要です。最近は多くのスマートフォンに採用されています。
Qi 対応のスマートフォンであれば、Qi規格充電器があればワイアレス充電できます。iPhone系はQiに対応していません。
iPhone6を非接触充電にしたくて、Qi規格充電器とワイアレス充電対応ケースを購入して見ました。だってケーブルの抜き差しせずに充電できたら楽ですので。
まずケースから紹介します。見た目は普通の保護ケースです。
中に受信するコイルが内蔵してあるのでしょう。
充電用のライトニングコネクタを外せます。同期や外付けバッテリーを利用したい時に、普通の接続ができます。出力は、DC5V 600mAと低め(充電に時間がかかりそう)なので心配です。
充電器はこちら。USB接続で利用します。
裏面を見ると5V1Aです。Qi規格というのが低出力なのかもしれません。ちなみに2A以上あると急速充電に対応です。1分で1%ぐらい充電できるなら急速充電です。充電器側が1Aしかなく、ケース側が0.6Aですから、相当時間がかかりそうです。
こうやって重ねることで充電ができます。
実際にケースを装着しました。ライトニングの対応機器では無い!と注意が表示されました。MFi認証を取得していないのでしょう。iPhone自体がQi規格に対応していないのでMFi認証もクソもないのかもしれません。
キャップのように差し込むことができます。ちょっと固めです。
持ち心地は良いです。さらさらとしたラバーコーティングが施されています。薄く普通のケースという感じです。
ボタン周りも特に気になりません。普通です。
カメラ周りも特筆ありません。
実際に充電してみます。
5分間で何%充電できるかテストです。純正のライトニングケーブルで充電(5V 2.4A)した場合は、5分で5~6%充電されます。
スタートは42%です。
充電中です。
約5分後(撮影したら6分後)で、2%充電できました。つまり急速充電の半分から1/3ぐらいの速度で充電されます。
普通にケーブルで充電すれば、半分ぐらいの時間で充電できるデメリットをどう考えるか難しいところです。
充電キャップを外して、ライトニングケーブルで充電もできますが、そうすると外す作業が2倍です。
日常でiPhone6を卓上に長く置いておく人には最適ですが、常に持ち歩く人にはお勧めできない商品と言えます。
数日使ってみた感想
撮影前に数日使ってみました。充電の遅さはあまり気になりません。置いとけば充電されるため楽です。普通にライトニングケーブルでの充電は、充電忘れがあり、急いで充電することが多かったです。充電時に、ほんのり発熱しますが、気になるほどではありません。充電キャップがあるために、外出先での充電や、ライトニングケーブルを接続する際に、イラっとします。
オフィスワークが多い人は、便利でしょう。持ち運びが多い人は不便でしょう。
コネクタ周りの制限や、充電の遅さがなければ、ワイアレス充電は便利です。iPhone7でぜひ対応してもらいたい機能です。
今回レビューした商品はこちらです。