2017年2月28日火曜日

ColorChecker&i1Displayで画像とモニターのカラー悩みを解決!色が正しいのか悩んでいる人にお勧めできるキャリブレーションアイテム


デジタル一眼レフは撮影データをRAWで保存できる。JPEGは8bitであり256段の階調になる。RAWは12bit以上あり4096段以上の階調を扱える。RAWは扱える情報量が大きく後から編集しやすい。情報量が多いRAWで撮影しても、パソコンやWEB上で画像を表示するには、8bitであるJPEGデータ等に変換が必要だ。

RAWで撮影するメリットは何だろうか。一番のメリットは白とび黒つぶれを後処理で修正できることだ。白とびとは明るすぎて白一色になっている部分であり、同じように黒つぶれは暗すぎて黒一色になる部分である。

JPEGに白とび黒つぶれがある場合は、調整しても画像自体に情報がないため、本来の階調を再現できないこと多いが、RAWで撮影した場合は、保持されている情報が大きいので、白とび黒つぶれしている部分であっても階調を再現できる可能性が高い。同様にRAWならホワイトバランスや彩度を調整しても破綻せずに色調を変更できる。シャープやノイズ軽減もの柔軟に調整可能だ。

白とび黒つぶれした画像は何が悪いのだろうか。一見するとコントラストが強くメリハリのある写真にも見える。しかし、よく見ると白とびした部分はのっぺりと平坦であり、黒つぶれした部分は真暗で奥行を感じられない。白い部分にも暗い部分にも階調があることで、写真全体の存在感が出る。意図があり白とび黒つぶれを利用した写真はその限りではない。

問題は見ているモニターの明るさで、白とび黒つぶれの印象が大きく変わってしまう。何が正しいのか悩みやすい。モニターや画像を正しいカラープロファイルでチェックをすることで判断の大きな指標となる。

今日はRAWで撮影した画像を正しくチェックして現像を始めたい人へ最適なX-Rit(エックスライト)社のカラーマネジメントであるColorChecker Passport(カラーチェッカーパスポート)とi1Display Pro(アイワン ディスプレイ プロ)を紹介する。画像編集ソフトはAdobe Photoshopを利用する。もちろんAdobe Lightroomで使うことも可能だ。


・ColorChecker Passport(カラーチェッカー・パスポート)
http://xritephoto.com/colorchecker-passport-photo

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・i1Display Pro(アイワン ディスプレイ プロ)
http://www.xrite.com/categories/calibration-profiling/i1display-pro

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ColorChecker Passport(カラーチェッカー・パスポート)の使い方

まず2つのソフトをインストールする。たまにバージョンが更新されるので検索して最新版をインストールしてほしい。ColorChecker Camera Calibrationは、DNGファイルからカメラプロファイルを作成するソフトで、DNG ProfileManager は作成したカメラプロファイルを管理するソフトだ。

ColorChecker Camera Calibration v1.1.0
http://www.xrite.com/service-support/downloads/C/ColorChecker_Camera_Calibration_v1_1_0

DNG ProfileManager Software v1.03
http://www.xrite.com/service-support/downloads/D/DNG-ProfileManager-Software


カラーチェッカーを開くと、クリエイティブ補正ターゲット(画像上)、クラッシックターゲット(画像下)の2種類が見える。

反対側には、18%グレーのホワイトバランスターゲットが用意されている。

ホワイトバランスターゲットを使用することで、色かぶりを防げる。色かぶりとは画像に赤や青の色が、よけいに被っている状態である。例えば赤の色かぶりは白い部分に赤みが出てくる。

ホワイトバランスを調整することで、色かぶりを無くして、白を白くできる。

ホワイトバランスの調整はカメラによって設定方法が異なる。GH4の場合は、カメラ本体右上にあるWBボタンから、ホワイトセットの変更が可能だ。詳しくはマニュアルを見て欲しい。

ホワイトバランスターゲットを使うことで、撮影している環境光で最適なホワイトバランスに調整できる。

次にクラッシックターゲットを使用する。まず光が反射しないようにクラッシックターゲット(下側のカラーチャート)を大きく撮影する。

カメラの撮影データ保存形式はもちろんRAWに設定する。

RAWをAdobe Photoshopで開くと現像画面が表示される。DNGファイルを作成するために、左下の画像を保存を選択する。

直ぐ使うので分かりやすいフォルダーを指定して保存する。

ColorCheckerを開き先ほど保存したDNGファイルをドロップする。

自動でカラーチャートが読み込まれ最適なカメラプロファイルが作成される。デュアルイルミナントDNGを使うと2つの環境光に対応できるので便利だ。詳しくはマニュアルを参考にしてほしい。

カメラプロファイルを保存する。分かりやすい名称をつけて管理する。

再びRAWをAdobe Photoshopで開き現像画面を表示させる。右側のカメラキャリブレーションを選択して先ほど作成したカメラプロファイルを読み込もう。

汎用的なカメラプロファイルでは、赤や青やオレンジの色がくすんで見える。

カメラプロファイルを読み込むことで、実際の色に近くなるように補正される。とても簡単に設定できるのが魅力だ。

一度カメラプロファイルを作成すれば、カラーチャートを設置しなくても同じようにカメラプロファイルを読み込むだけで補正できる。

さまざまな環境光でDNGファイルを作り、カメラプロファイルを作成すれば、さまざまな環境光下でも同じような色合いを的確に設定できる。カラーチェッカーを利用することで補正での悩みが減る。

もちろんカラーチェッカーだけではなく、RAW現像の基本補正やノイズ軽減などの設定理解も重要だ。カラーチェッカーはどんな色だっけ?という時に大いに役立つ。


i1Display Pro(アイワン ディスプレイ プロ)の使い方


i1Display Proはソフトウェアの指示に従うだけで、簡単にディスプレイキャリブレーションできる製品だ。モニターと環境光をスキャンして正確なディスプレイプロファイルを作成できる。見たまま色に近い表示をディスプレイ上に再現できます。ソフトウェアはi1Profilerを使用する。たまに更新されるので最新バージョンを探してインストールしよう。

i1Profiler (i1Publish) v1.6.7
http://www.xrite.com/service-support/downloads/I/i1Profiler-i1Publish_V1_6_7


i1Display ProをUSBに接続する。i1Display Proを起動、ディスプレイプロファイルの作成をクリックする。

使用しているディスプレイを選択して、環境光でプロファイルを調整にもチェックして次へ進む。

自動ディスプレイコントロールもしくは、自分で設定したい場合は手動で調整を選択して測定を開始する。自動ディスプレイコントロールより手動の方が精度は高まる。調整可能なモニターの場合は手動で調整を選ぼう。

モニター画面の指示に従ってi1Displayを設置して次を押す。

モニター側でコントラスト、RGBコントロール、ブライトネスを手動で変更できる場合は、より精度の高い調整が可能になる。

指示に従ってモニターのRGB等を調整する。

品質が良くなるとチェックが入りOKになる。

モニタで白、黒、赤、緑、青、黒、白とさまざまな発色を行い、i1Displayでモニターのカラーをチェックしてゆく。

以上でキャリブレーションが完成する。ICCプロファイルを保存して終了する。とても簡単にディスプレイキャリブレーションができるのが魅力だ。ICCプロファイルが適用されるので、自動的にディスプレイに調整が適用される。

ColorChecker Passport(カラーチェッカー・パスポート)とi1Display Pro(アイワン ディスプレイ プロ)を使用することで、色合いの不安がほんとうに減少した。モニターのカラーが気になっている人にお勧めできるアイテムである。



・ColorChecker Passport(カラーチェッカー・パスポート)
http://xritephoto.com/colorchecker-passport-photo

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・i1Display Pro(アイワン ディスプレイ プロ)
http://www.xrite.com/categories/calibration-profiling/i1display-pro

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